2021年10月4日月曜日

お金を投じるもの 海外旅行とブランドもの編

 行きつけの美容院の店長と同年代で最近会話が弾む。もう10年以上も通っている美容院なので気心がしれている。

「子供の頃はね、お金に関しては厳しかったのよ。躾が。」と話すと、「新聞広告の裏を使って勉強みたいな?昭和の人ですね。」という返しがあった。「そうそう、でも今って新聞広告がそもそも少ないし、広告も両面とも印刷してあるよね。」と言って笑って返した。

私自身はあまり家の住み替えもしないし、家のローンもない、服装は30、40代の頃は凝ったけど、あれこれ買うのではなく定番をうまく組み合わせてファッションを楽しんだ。黒のタートルネックのセーターなんてものを使えなくなるまで着ていた。ユニクロの定番をさりげなく使って、ユニクロ以外のポイントを見せるファッションをうまく楽しんだつもりだ。

じゃぁ、何にお金をかけたのかというと、本、スポーツ、資格試験の3つだろうか。いずれも自己投資。あとは海外旅行およびちょっぴりブランドもの。

海外旅行は勤めていた会社の行く末もあって、「今しか行けない」と思い、会社の先輩も背中を押してくれたことがあって、行くことにした。

旅行代理店と3時間相談したり、旅行ガイドを何冊も熟読したり、インターネットで現地のツアーを予約したり、泊まったホテルに格安ツアーがないか聞いてみたりとあれこれ手を使って安くした。特に格安ツアーでは地元のお小遣い稼ぎのツアコンのかなりローカルな話が聞けて面白かった。ここは長年独学していた英語のリスニングスキルが大いに役に立った。

ブランドものは、そもそもブランドもの肯定派ではなかったものの、某女性作家が新聞にコラムとして書いていたブランドものの良さというのがあまりに響いたこともありながら、いつも内勤だった私が、外回りに出かけた時に、スーツと持っているカバンをジロジロみられて「これはいかん」と思い、1つだけ高いバッグを買った。確かにお値段相応の丈夫さ、もちろんメーカー保証の修理もついていて、壊れて一度直してもらった。

さらに手帳。来客がある時に、手帳を出してメモをとる。この場合やはり足元を見られるので某高級ブランドの手帳と手帳カバーを使った。メルカリに出品したところそれなりの値段がついたが、仕事を頑張ったことの思い出として、さらに将来また使うことがあるだろうと思って売らずに取っておいた。

そんな日々を過ごしていて、「卒業から30周年経ちました」と母校からの召喚がありホテルでの大々的な高校の同窓会というのがあった。その時に「ブランドのバッグ、持っていてよかった。」とつい思ってしまうほど、皆ブランドバッグを持っていた。大体、私の1年分のボーナスでやっと一個買えるようなバッグを持っているような奴もいた。

このコロナ禍で皆と会う機会もいつになるだろうかというところだが、私のお金の使い方というのは実になんというか、ある意味で普通のサラリーマンなのだ。海外旅行とブランドものというのはバブルの象徴のようなものだが、昭和生まれはまだそんなものが欲しいのかもしれない。まだバブルから立ち直らない私の革命は、スポーツグッズへの投資へ続いた。


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