2021年9月24日金曜日

西洋人の東洋好き 東洋人の西洋好き

 最近欧米でも瞑想が流行っているせいか、インドで出家したイギリス人の本が書店で目立つところに置いてある。出家までしちゃうんだとも思うが、カウンターカルチャーの頃から東洋は西洋をインスパイアしている。

東洋的な発想が、じゃあ、日本人の私に響かないかというと全然そんなことはなくて、禅寺の清潔さや、漢字がもつミステリアスなデザインと多様な読み方、何ヵ国かで共有されている文字の使われ方の多様さなどには心惹かれる。一文字一文字に歴史があり、なんだか魂までこもっているように思われる。

お寺で読経されるお経も意味が深いものがごく数文字で書かれていたり、中国の漢詩も壮大な山河が漢字数文字で表されちゃったりしているから、東洋って結構すごい。

そういう文化面での東洋の凄さを感じながらも、一方でなんでも科学的にしちゃう欧米というのもすごいと思う。

瞑想を科学的に実験して、その機能を抽出し本当に意味のあるものにするところは役に立つし、ストレス社会を生きる私たちには助けになる。

東洋はすでに欧米に追い付いているのだろうと思う。GDPで比べてどうこうではなくて、現に東京ではアメリカで手に入るものはほぼ手に入るだろう。日本はもので溢れているのでミニマリズムなんてものが欧米同様流行るのだろう。

洋の東西というのはもう境界がなくて、とっくに文化の革命は終わっている。東洋も西洋も伝統がコモディティ化しちゃってるんだろうな。これからの人類はどこを目指していくのだろう。私個人は人それぞれの心が豊かになればいい、そう思う。

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