2021年9月22日水曜日

ピンチの呪文as of now

 10年前、ちょうど震災があった。革命ではなく災厄。揺れた時には落ち着いていたが、余震が怖くてちょっと悲鳴を上げた。その時、東京都江東区にいた。

スマホを持っていなくて、iPod touchでwifi回線を探しに、会社近くのスターバックスに行くが、店も閉店、回線も閉じている。

何故かガラケーは通じて、家族は皆無事と確認した。気まぐれに繋がったガラケーも電池が切れてきて、あまり使わなくなった。余力を残しておかなければならなかったし、それに、あとは心配しているのは誰だろう?

そう、いつも私が危機的状況の時心配しているのはアメリカの友人。家族ぐるみで付き合いがある。Facebookで繋がっていたが、肝心のiPod touchが繋がらない。

なんとかガラケーのメールから伝えた言葉、それは

We are all  OK as of now.

焦ってそんな文書になったが、「今のところOKだよ。」と伝えた。そう、「今のところ」、物事は大体大丈夫なのだ。

その時からピンチの時には”as of now"という言葉を思い出す。「今のところ」まだ生きているよ、そう思う。死んでないんだから。

コロナ禍にいてもメッセージを送り合っているその友人は、ワクチンを終えて仕事を掛け持ちして飛び回っている。来日して東京オリンピックでサッカーを見たかったとのことだが、また別のチャンスがあるさ。

今回も"as of now"。今のところ新型コロナにはかかってないよ。OKだよ。

アフターコロナの世界も一つ一つの”now"が繋がって、一つ一つ手順を踏んで再生して行く。今が繋がってあたらしい世界へ切り抜ける。

震災当日、会社に一泊した私は、帰宅時のバスの中でスティーブ・ジョブズの公演を教材として英語で聴き、そして、ヨガと瞑想に出会い、「今」の大切さを知るようになったのだった。震災よりもジョブズの公演を英語で聞いていたことが私にとっては革命だった。いや、震災とセットのジョブズの公演が革命だったのだろうか?

「今」はとても大切なのだ。「今」を大切にする人に「未来」が訪れるのだろう。だからピンチが来たら、"as of now"を唱えてみてほしい。「今のところOK」でもいい。「今のところ」が続けば結果OKになるだろう。「今のところ」と構えて自分を観察して、冷静でいることが一番だ。

最後にコロナ禍でご家族にご不幸のあった方、コロナに罹患して後遺症に苦しんでいる方には、心よりご家族のご冥福と1日も早い回復をお祈り申し上げます。

0 件のコメント:

コメントを投稿